2010年9月5日日曜日

『約束の島、約束の祭』

街の本屋で偶然手に取り、気になってしょうがない本がありました。
「約束の島、約束の祭−祈り踊る沖縄島人が僕にくれたもの」、
作者は箭内博行さんというカメラマンの方。
沖縄八重山諸島の祭を9年に渡って追い続けたノンフィクションです。
現在無期限育休中の八重山民謡修行。
八重山の歌は生活の中でも歌われるし、
豊年祭などで神様に奉納されるものでもあります。
実際に見たいなと思ってはいるものの、それもなかなか難しい。
一度目は見るだけで買わずに帰りました。
だけど別な日にまた同じ本屋に寄った時には、
写真もきれいだし、文章もしっかりしてそうだし、
勉強のために買うことにしたのでした。
ものを増やしたくない私は、いつもは必ず図書館をチェックして、
あれば買わないで済ますのですが、
なぜか今回は買う気になってしまいました。
読みながら涙を流し、
「本に呼ばれたんだわ…」
と勝手に思い込むことにしました。
中身は祭の講釈本ではなく、きちんとした読み物でした。
作者と祭(島人)との関わり合いの模索が、
自分と八重山民謡とのそれに重なって、
熱くなってしまいました。
私は受け継がれるものって、大好きです。
祭も歌も、形あるものも、みんな大好きです。
偶然の出会いで学ぶものって、いろいろあるものです。
ありがとう。

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